当館について
市立市川自然博物館は、市立市川考古博物館、市立市川歴史博物館につぐ市川市で3番目の博物館として平成元年10月に開館いたしました。
市立市川自然博物館は、市の北部、大町地区に設けられた大町レクリエーションゾーンの中核施設である市川市動植物園のなかに建設されました。隣接地には四季をつうじて湧水によって潤う湿地と斜面林によって構成された谷津の自然を観察することができるフィールドとして大町公園自然観察園があります。
市川市は、北部の台地と南部の低地、江戸川と東京湾という豊かな環境にありますが、近年、田園風景が失われ急速に都市化が進んでいます。市川の自然は都市化の中でかろうじて残されてきた自然と、市街地に息づいている自然によって特徴づけられます。
市立市川自然博物館では、こうした「市川の自然」を対象として、自然のありさまを記録して後世に伝えるとともに、地域の自然とのつきあいかたを広く市民に伝え、市川市の自然を再発見していただくことを基本的な目的としています。
博物館には、資料収集や保存、研究や調査、教育普及や展示等さまざまな機能があります。当館の場合、以上のような目的からもあきらかなように資料収集や研究、調査等により得られた成果を生かした教育普及や展示活動に主眼をおいています。
市立市川自然博物館は、「市川市」という地域にこだわり、市民とともに身のまわりの自然のいとなみに目を向け、体験していく博物館でありたいと考えています。