自然観察週報

自然観察週報は、自然博物館学芸員の観察記録を週単位でまとめたものです。
内容は、観察年月日、観察場所、観察テーマ(生物名など)、観察内容、観察者です。
分野や内容には一貫性はなく、備忘録的な要素を持っています。
あわせて、週ごとの気象の状況も記録しています。
こちらは、あくまで生活実感としての気象の覚え書きです。
気象庁による正式なものとは区別してお考えください。

最新の自然観察週報

5月4日から5月10日の自然観察週報

5月4日5月10日観察日誌週報
こどもの日は素晴らしい晴天で、翌日は雨降りのいち日でした。
雨の日をはさみながら、緑が濃くなっていきました。
日付場所生物名できごと 観察者
25年05月04日(日曜) 大柏川第一調節池緑地 ジャコウアゲハ 緑地で自然観察会をやっていた時に、外周路より棚池までの間にある草原を飛んでいる個体が見られました。見られたのは、オスの個体でした。調べたところ、ジャヤコウアゲハは、大柏川第一調節池緑地からは確認の記録がなく、初めての記録になります。緑地の外周路には食草であるウマノスズクサが生えており、確認した個体は、そこから発生した個体であるかもしれません 。 清野
25年05月05日(月曜) 博物館 クロスジギンヤンマ 水草を育てている容器に、クロスジギンヤンマの羽化殻がありました。 稲村
25年05月05日(月曜) 長田谷津 オナガミズアオ 長田谷津のボランティアに参加していただいている方から、長田谷津で撮影したオナガミズアオの写真を見せていただきました。2025年4月20日に成虫、2025年4月27日に幼虫を撮影されていました。両方ともハンノキ林で、成虫、幼虫ともにオオミズアオとの違いがはっきりと撮影されていました。オナガミズアオは2024年8月11日にハンノキにつく幼虫の姿を確認していて、生息していることが確認されたばかりでした。成虫、幼虫ともにオオミズアオに似ており、特に成虫は酷似しているため、いままでオオミズアオだと思われていた可能性もあります。貴重な情報をいただき感謝申し上げます。 稲村
25年05月08日(木曜) 長田谷津 エゾムシクイ 斜面林から「ヒーツーキー ヒーツーキー」とエゾムシクイの囀りが聞こえてきました。 稲村
25年05月08日(木曜) 長田谷津 センダイムシクイ 斜面林からセンダイムシクイの囀りが聞こえてきました。 稲村
25年05月08日(木曜) 長田谷津 ギンヤンマ 大池(噴水池)をギンヤンマのオスが飛んでいました。しばらく観察していると、メスと出会い、連結して飛んでいました。 稲村
25年05月08日(木曜) 長田谷津 アカボシゴマダラ 巨大なシロチョウのようなアカボシゴマダラの春型が飛んでいました。 稲村
25年05月08日(木曜) 動物園 クロスジギンヤンマ 博物館の前の広場をクロスジギンヤンマのオスが飛んでいました。 稲村
25年05月08日(木曜) 動物園 ジャコウアゲハ 満開のエゴノキの花を撮影していると、ファインダーの中を黒いアゲハチョウが横切りました。飛び方が、翅を震わせるようなジャコウアゲハ独特な飛び方に見えたので、これは!と思い、後を追うとエゴノキの花に体の側面が毒々しい赤色のジャコウアゲハがとまっていました。エゴノキの花とジャコウアゲハの組み合わせはとても美しく、見とれてしまいました。 稲村
25年05月08日(木曜) 動物園 エゴノキ エゴノキが満開で、香りを放っていました。花の蜜や花粉を求めて、キムネクマバチ(クマバチ)やコアオハナムグリ、アオハナムグリ、ミツバチの仲間などさまざまな昆虫がひっきりなしに来ていました 稲村
25年05月08日(木曜) 江戸川放水路 ハマエンドウ 30年以上前からあるハマエンドウの小群落の確認に行きました。ちょうどいいタイミングだったようで、青紫色の花を見ることができました。 金子
25年05月08日(木曜) 江戸川放水路 キョウジョシギ 貝獲りの人がいなくなる満潮近くの時間に歩きました。干潟に転がっているいくつもの石の陰で、キョウジョシギが休んでいました。上げてきた潮に追われて飛び立った時には、5羽の姿が確認できました。 金子
25年05月08日(木曜) 江戸川放水路 チュウシャクシギ 江戸川放水路右岸のいわゆる「トビハゼ護岸」には、金属の大きなカゴに石を入れたブロックが並べてあります。ただ、古いものなので金属のカゴは錆びて壊れ、ただ石を積んだみたいになって並んでいます。そのうちのいくつかで、チュウシャクシギの10羽ほどの群れが休んでいました。河川敷の草が繁茂し、貝獲りの人しか行かない場所なので、満潮時は人に追われることもありません。何人かの人が見ていましたが、みんな堤防上から双眼鏡や望遠レンズで観察していました。 金子
25年05月08日(木曜) 江戸川放水路 ミヤコドリ 江戸川放水路には、カキ殻がたまったごく小さな島のような場所があります。貝獲りの人が捨てたカキ殻がたまった場所で、満潮になると水没します。潮が相当引かなければ長靴でも行けない場所なので、ミヤコドリが数十羽で群れて休んでいました。安心して休める場所のようです。 金子
25年05月08日(木曜) 江戸川放水路 コチドリ 潮が上げてきた干潟の水際をコチドリが1羽、とことこ走りゴカイをつまみ出して食べていました。満潮時は人がいないので、安心して餌を探せます。 金子
25年05月08日(木曜) 江戸川放水路 オオヨシキリ 江戸川放水路のヨシ原は決して広くないのですが、枯れたヨシ原のあちこちからオオヨシキリのにぎやかな声が聞こえてきました。 金子
25年05月08日(木曜) 江戸川放水路 トビハゼ よく晴れた日、干潟に降りるとトビハゼが何匹も跳ねていきました。まだ干潟中央には進出せず、隠れ場所になるヨシ原の近くにいました。 金子
25年05月09日(金曜) 市内中部 ユリノキ 小学校の中で自然観察を行いました。ユリノキがあって、ちょうど満開できれいに咲いていました。小学校の木は数年ごとに強く剪定される上、ユリノキは花期も短いので、校長先生もご存じありませんでした。 金子

2025年の自然観察週報(エクセルデータ)

2025年の、ここまでの自然観察週報エクセルデータです。
まだ暫定的なものなので、今後、誤字などの修正を加えることがあります。
また、日付データは数式のままです。
週報シートへは関数を使って、気象データを表示させています。
操作時はご注意ください。

2011年から2024年までの自然観察週報(エクセルデータ)

2001年から2010年までの自然観察週報(エクセルデータ)

1998年3月から2000年までの自然観察週報(エクセルデータ)

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