癒し

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中央図書館特集コーナーでは、1999年4月28日より約2ヶ月、 "癒し"のテーマで本・CDを展示しました。当初173点の資料を用意しましたが、貸出が非常に多かったため、追加を重ね最終的には295点を揃えて展示しました。

"癒し"は1999年、『現代用語の基礎知識』選の「新語・流行語大賞」のトップテンにも入っています(同年大賞は「ブッチホン」「リベンジ」など)。癒すという言葉は古くからありますが、生活のいろいろな場面で "癒し"がキーワードとなったのは、ここ数年の傾向のようです。

今回図書館では「癒しとは何か」という資料のほかに、「こころを癒してくれるもの」という観点から、次のような資料を並べてみました。アロマテラピー、森林浴、ブック・セラピー、温泉療法、ガーデニング、海や空などの美しい写真集、小鳥の鳴き声や波の音のCD、ペットセラピー、ペットロス、住環境、家族や友人の言葉…。

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どういう状況が癒しを必要とさせるか、どんなものによって癒されるか。それは人によって違うと思います。でももしかしたら、これらの本がヒントとなって、あなたを心地よくしてくれる、癒してくれる何かが見つけられるかもしれません。集めた資料名の一覧を館内に保管しておりますので、興味のある方はごらん下さい。それでは、展示図書のいくつかを、ご紹介します。

  • ※この特集展示は、2001(平成13)年5月から6月にかけて、中央図書館で開催されました。

紹介した本の書誌解題

『「癒し」を学ぶ500冊』 朝日新聞社/編(朝日新聞社 2001)
2001年までに刊行された、心理学、精神分析学、童話学、看護学、死生学、親鸞、聖書などの癒しの本が紹介されているブックガイドです。洋書も若干含まれています。

『アニマル・ヒーリング-動物が病を癒す-』 スーザン・マケルロイ/著(学研 1996)
犬、猫、馬、ロバ、フクロウ-その他様々な動物たちの癒しの能力についての本です。

『癒しと和解への旅-犯罪被害者と死刑囚の家族たち-』 坂上香/著(岩波書店 1999)
殺人事件の被害者遺族と死刑囚家族の2週間の旅。アメリカで、このような立場のまったく違う人々の語らいの場が、1993年より毎年設けられています。日本でも犯罪被害者本人や遺族について、ケアの必要性が認識されるようになってきました。その動きはまさに始まったばかりで、これから議論され、理解を深め、制度を整えていく必要があります。本書のリポートは、そのひとつの方策として、参考になるかもしれません。

『眠る5分まえに見る本』 渋川育由/編(河出書房新社 1993)
充実したあすを迎えるために、お休み前にこの小さな写真集はいかがでしょうか。23枚の色鮮やかな風景写真が並ぶ頁をめくっていると、自然と心が落ち着くような…。その日一日いろいろなことがあっても、気持ちを切り替えて豊かな眠りを得られそうです。Part10まであります。

『アロマテラピーはこんなに簡単』 伊藤 美咲/著(雷韻出版 1998)
アロマテラピーをこれから始めたい人にまずオススメしたい入門書。最初に一番問題となるエッセンシャル・オイルの特徴や効果、価格帯などを1ページにまとめて「履歴書」として紹介しており、これが便利。また、写真やイラストをふんだんに使って解説してあるので、初心者にはうれしい一冊といえるでしょう。

『女性のためのアロマテラピー 改訂新版』 マギー・ティスランド/著(フレグランスジャーナル社 1995)
イギリスのアロマテラピーの実践研究家による実用書。ある程度アロマテラピーを知っている方向けです。著者によれば、「アロマテラピーは芳香とマッサージと医学とが入りまじったもの」とのこと。"夜中に目がさめてしまうときには""乗り物酔いに特効のある精油""筋肉痛には""おなかにくるかぜ""乾燥肌には""妊娠中の便秘には""朝、ふきげんなこどもには"と、具体的に書かれていますので、気になる項目をピックアップしてみてはいかがでしょうか。

『わが子を愛するレッスン―「傷ついた子ども」だった両親へ―』 マーガレット・ラインホルド著(朝日新聞社 1995)
親によってダメージを与えられている子どもと、子ども時代にダメージを受けて親になっている大人たちのために書かれた本です。児童虐待が大きな社会問題になっていますが、虐待してしまう親の多くが子ども期に自ら虐待されていた、という説があります。このような親子関係の悪循環を絶つために、海外の取り組みから学んでみませんか。巻末には訳者が調べたホットラインや相談に応じる機関も紹介されています。

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