世界の賞
「世界の賞 第一回」として、映画、ミュージカル、写真、文学の部門から5つの賞を取り上げ特集しました。
- ※この特集展示は、2001(平成13)年7月から9月にかけて、中央図書館で開催されました。
アカデミー賞
1928年創始され、毎年3月、アメリカ映画芸術科学アカデミーの会長以下3000余人の会員の投票によって選ばれる、ハリウッド映画人たち自選の映画賞。その年度の優秀作品、女優、男優、監督、撮影、美術、作曲賞などが選ばれる。
回数 | 対称年 | 作品賞 |
---|---|---|
73 | 2000 | グラディエーター |
72 | 1999 | アメリカン・ビューティー |
71 | 1998 | 恋に落ちたシェイクスピア |
70 | 1997 | タイタニック |
69 | 1996 | インフリッシュ・ペインシェント |
68 | 1995 | ブレイブハート |
67 | 1994 | フォレスト・ガンプ |
66 | 1993 | シンドラーのリスト |
65 | 1992 | 許されざる者 |
64 | 1991 | 羊たちの沈黙 |
63 | 1990 | ダンス・ウィズ・ウルブズ |
62 | 1989 | ドライビング・ミス・デイジー |
61 | 1988 | レインマン |
60 | 1987 | ラストエンペラー |
59 | 1986 | プラトーン |
58 | 1985 | 愛と哀しみの果て |
57 | 1984 | アマデウス |
56 | 1983 | 愛と追憶の日々 |
55 | 1982 | ガンジー |
54 | 1981 | 炎のランナー |
53 | 1980 | 普通の人々 |
52 | 1979 | クレイマー、クレイマー |
51 | 1978 | ディア・ハンター |
50 | 1977 | アニー・ホール |
49 | 1976 | ロッキー |
48 | 1975 | カッコーの巣の上で |
47 | 1974 | ゴッドファーザーPART2 |
46 | 1973 | スティング |
45 | 1972 | ゴッドファーザー |
44 | 1971 | フレンチ・コネクション |
43 | 1970 | パットン大戦車軍団 |
42 | 1969 | 真夜中のカウボーイ |
41 | 1968 | オリバー |
40 | 1967 | 夜の大捜査線 |
トニー賞
女優のアントワネット・ペリー(愛称トニー)をしのんで1947年に設定された。年1回ブロードウェイの新作芝居、ミュージカルを対象に選ばれ、受賞式は全米にテレビ中継される。映画のアカデミー賞(オスカー)、音楽のグラミー賞とともにアメリカ芸能界の三大イベントといえる。
受賞年 | 邦題作品タイトル | 原題作品タイトル |
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2000 | コンタクト | Contact |
1999 | フォッシー | Fosse |
1998 | ライオンキング | The Lion King |
1997 | タイタニック | Titanic |
1996 | レント | Rent |
1995 | サンセット・ブールヴァード | Sunset Boulevard |
1994 | パッション | Passion |
1993 | 蜘蛛女のキス | Kiss of the Spider Woman |
1992 | クレイジー・フォー・ユー | Crazy for You |
1991 | ウィル・ロジャース・フォーリーズ | The Will Rogers Follies |
1990 | シティ・オブ・エンジェルス | City of Angels |
1989 | ジェローム・ロビンス・ブロードウェイ | Jerome Robbins' Broadway |
1988 | オペラ座の怪人 | The Phantom of the Opera |
1987 | レ・ミゼラブル | Les Miserable |
1986 | ミステリー・オブ・エドウィン・ドゥルード | The Mystey of Edwin Drood |
1985 | ビッグ・リバー | Big River |
1984 | ラ・カージュ・オ・フール | La Cage Aux Folles |
1983 | キャッツ | Cats |
1982 | ナイン | Nine |
1981 | フォーティーセカンドストリート | 42nd Street |
ロバート・キャパ賞
写真家ロバート・キャパの死の翌年1955年にアメリカの雑誌『ライフ』と海外プレスクラブが設けたもの。「海外において、なみはずれた勇気と進取の気性をもとめられる最上級の写真に対して」年に一度与えられる。
年度 | 受賞者名 | 受賞作品 |
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1955 | ハワード・ソシュレク | [インドシナ戦線] |
1956 | ジョン・サドビー | [ハンガリー動乱] |
1958 | ポール・ブラック | [レバノンの市街戦] |
1959 | マリオ・ビアセッティ | |
1960 | ヤン・スー・クワン | [日本の安保闘争] |
1962 | ピーターとクラゥス・デメル | [東ベルリンからの脱出] |
1963 | ラリー・バローズ | [ベトナム報道におけるカラー写真] |
1964 | ホルスト・ファーズ | [ベトナムの戦争] |
1965 | ラリー・バローズ | [危機に瀕したヘリコプターの勇敢な乗務員たち] |
1966 | アンリ・ユエ | [負傷したGIの衛生兵などに見られる] |
1967 | デービッド・ダグラス・ダンカン | [最激戦地:コーン・テェン] |
1968 | ジョン・オルソン | [ベトナムでの緊張や戦闘の様子を迫力を持って伝える一連の写真] |
1969 | "『プラハの春』を取材した匿名のチェコの写真家(ヨゼフ・クールデカ)" | [忘れてはならない死] |
1970 | 沢田 教一 | [戦闘で家を失った老人を避難させる若者たち:カンボジア] |
1971 | ラリー・バローズ | [ベトナム戦争における写真報道] |
1972 | クライブ・W・リンプキン | [北アイルランド:ボグサイドの戦い] |
1973 | レイモン・デパルドン | [チリ]農地改革の進展状況 |
チャス・ゲレッセン | [チリ]火がつき始めたクーデター | |
デービッド・バーネット | [チリ]クーデターの余波 | |
1974 | W・ユージン・スミス | [水俣:生命-神聖なるものと冒涜するもの] |
1975 | ダーク・ホルステッド | [共産主義の台頭から脱出をはかるベトナム人] |
1976 | カトリーヌ・ルロワー | [ベイルートの市街戦] |
1977 | エディ・アダムス | [微笑みの消えたボート] |
1978 | スーザン・メイセラス | [ニカラグアの戦い] |
1979 | カビ・ゴールスタン | [イラン革命] |
1980 | スティーブ・マッカリー | [アフガニスタン:隠された戦争] |
1981 | ルディ・フレイ | [ポーランドの“連帯”] |
1982 | ハリー・マティソン | [エルサルバドルのゲリラ戦] |
1983 | ジェームス・ナックウェイ | [レバノン] |
1984 | ジェームス・ナックウェイ | [エルサルバドル] |
1985 | ピーター・マグベイン | [正義の叫び・平和への叫び]南アフリカ |
1986 | ジェームス・ナックウェイ | [戦争の島] |
1987 | ジャネット・ノット | [民主主義:何の役に立つのか?] |
1988 | クリス・スティール=パーキンス | [会葬者の恐怖]北アイルランド |
1989 | デビッド・タンリー | [中国とルーマニアの革命] |
1990 | ブルース・ヘイリー | [ビルマの処刑] |
1991 | クリストファー・モーリス | [ユーゴスラビアの紛争] |
1992 | ルック・ドラエ | [サラエボ:戦闘地域での生活] |
1993 | ポール・ワトソン | [モガディシオ] |
1994 | ジェームス・ナックウェイ | [南アフリカの選挙暴力] |
1995 | アンソニー・スオウ | [ロシアの悪夢]グローズヌイ |
1996 | コリーン・ダフカ | [リベリアの民族紛争] |
1997 | ホルスト・ファース/ティム・ページ | [レクイエム:ベトナムとインドに散った写真家たち]の出版 |
1998 | ジェームス・ナックウェイ | [狂気への転落] |
1999 | ジョン・スタンマイヤー | [東ティモール・デリの殺戮] |
ブッカー賞
イギリスの文学賞。元来はブッカー・マコンネル小説賞と称した。1969年に多国籍コングロマリット、ブッカー・マコンネルがゴンクール賞をまねて、小説に対する社会的関心を喚起するために創設した賞。過去1年間にイギリスおよび旧イギリス領植民地で発表された長編小説を対象として、毎年9月に最終候補数点を挙げ、10月に1点を選ぶ。第1回の受賞者はP.H.ニュービーで、以後ナイポール、マードック、W.ゴールディング、ラシュディ、アニータ・ブルックナー、カズオ・イシグロらが受賞。
年度 | タイトル | 著者 | 邦訳書名 |
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1969 | Something to Answer for | P.H.Newby | |
1970 | The Elected Member | Bernice Rubens | 選ばれし者(鈴木和子訳・ヤマダメディカルシェアリング創流社) |
1971 | In a Free State | V. S. Naipaul | |
1972 | G | John Berger | G(栗原行雄訳・新潮社) |
1973 | The Siege of Krishnapur | J. G. Farrell | セポイの反乱(岩元巌訳・新潮社) |
1974 | Holiday | Stanley Middleton | |
The Conservationist | Nadine Goldimer | ||
1975 | Heat and Dust | Ruth Prawer Jhabvala | |
1976 | Saville | David Storey | サヴィルの青春(橋口 稔訳・集英社) |
1977 | Staying On | Paul Scott | |
1978 | The Sea, The Sea | Iris Murdoch | 海よ、海(蛭川 久康訳・ 集英社 1982) |
1979 | Offshore | Penerope Fitzgerald | テムズ河の人々(青木由紀子訳・晶文社 1981) |
1980 | Rites of Passage | William Golding | |
1981 | Midnight's Children | Salman rushdie | 真夜中の子供たち(寺門 泰彦訳・早川書房 1989) |
1982 | Schindler's Ark | Thomas Keneally | シンドラーのリスト:1200人のユダヤ人を救ったドイツ人(幾野宏訳・新潮社 1989) |
1983 | Life & Times of Michael K | J. M. Coetzee | マイケル・K(くぼたのぞみ訳・ 筑摩書房 1989) |
1984 | Hotel du Lac | Anita Brookner | 秋のホテル(小野寺 健訳・晶文社 1988) |
1985 | The Bone People | Keri Hulme | |
1986 | The Old Davils | Kingsley Amis | |
1987 | Moon Tiger | Penelope Lively | ムーン・タイガー(鈴木 和子訳・朝日出版社 1993) |
1988 | Oscar and Lucinda | Peter Carey | オスカーとルシンダ(宮木 陽子訳・DHC 1999) |
1989 | The Remains of the Day | Kazuo Ishiguro | 日の名残り(土屋 政雄訳・中央公論社 1994) |
1990 | Possession | A. S. Byatt | 抱擁 I・II(栗原 行雄訳・ 新潮社 1996) |
1991 | The Famished Road | Ben Okri | 満たされぬ道 上・下(金原瑞人訳・平凡社 1997) |
1992 | The English Patient | Michael Ondaatje | イギリス人の患者(土屋 政雄訳・新潮社 1996) |
Sacred Hunger | Barry Unsworth | ||
1993 | Paddy Clarke Ha Ha Ha | Roddy Doyle | パディ・クラーク ハハハ(実川 元子訳・ キネマ旬報社 1994) |
1994 | How Late It Was, How Late | James Kelman | |
1995 | The Ghost Road | Pat Barker | |
1996 | Last Orders | Graham Swift | ラスト・オーダー(真野 泰訳・中央 公論社 1997) |
1997 | The God of Small Things | Arundhati Roy | 小さきものたちの神(工藤 星文訳・DHC 1998) |
1998 | Amsterdam | Ian McEwan | アムステルダム(小山太一・新潮社 1999) |
ピュリッツァー賞
毎年、ジャーナリズム・文学・音楽などで功績のあったアメリカ市民(ただし、アメリカの新聞に掲載されたものであればこの限りではない)に授与される賞。ハンガリー生まれのアメリカ人ジャーナリストで新聞経営者だったジョゼフ・ピュリッツァー(Joseph Pulitzer 1847~1911)の遺志で、その遺産をもとに1917年に創設された。
受賞年 | 作品名 |
---|---|
2000 | Jhumpa Lahiri,Maladies |
1999 | Michael Cunningham,The Hours |
1998 | Philip Roth, Ameridan Pastoral |
1997 | 『イン・ザ・ペニー・アーケード』 スティーヴン・ミルハウザー 『バーナム博物館』 スティーヴン・ミルハウザー 『三つの小さな王国』 スティーヴン・ミルハウザー |
1996 | 『銀の森の少年』 リチャード・フォード |
1995 | 『ストーン・ダイアリー』 キャロル・シールズ |
1994 | 『港湾(シッピング)ニュース』 E・アニー・ブルー |
1993 | 『ふしぎな山からの香り』 ロバート・バトラー |
1992 | 『大農場』 ジェーン・スマイリー |
1991 | 『さようならウサギ1・2』 ジョン・アップダイク |
1990 | 『マンボ・キングズ、愛のうたを歌う上・下』 オスカー・イフェロス |
1989 | 『ブリージング・レッスン』 アン・タイラー |
1988 | 『ビラウド:愛されし者 上・下』 トニ・モリスン |
1987 | 『メンフィスへ帰る』 ピーター・テイラー |
1986 | Larry Mcmurty, Lonesome Dove |
1985 | Alison Lurie, Foreign Affairs |
1984 | William Kennedy, Ironweed |
1983 | 『カラー・パープル』 アリス・ウォーカー |
1982 | 『金持ちになったウサギ』 ジョン・アップダイク |
1981 | John Kennedy Toole, Confederacy of Dunces |
1980 | 『死刑執行人の歌:殺人者ゲリー・ギルモアの物語』 ノーマン・メイラー |
1979 | John Cheever, Storise of John Cheever |
1978 | 『叫び声』 ジェイムズ・マクファースン |
1977 | 受賞作なし |
1976 | 『フンボルトの贈りもの 上・下』 ソール・ベロー |
1975 | 『最後の一球』 マイクル・シャーラ |
1974 | 受賞作なし |
1973 | Eudora Welty, Optimists Daughter |
1972 | Wallace Stegner, Angle of Repose |
1971 | 受賞作なし |
1970 | Jean Stafford, Collected Stories |
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