更新日: 2025年9月5日
楽山市
中華人民共和国四川省楽山市
楽山市の概要
楽山市は、中国四川省のほぼ中央部に位置し、同省の省都、成都市から南約160キロメートルの地点にある三千有余年の歴史を持った都市です。また、青衣江、岷江、大渡河と呼ばれる3つの河川の合流点にあるところから、成都市、重慶市などの主要都市につながる水陸交通の要衝として栄えています。
気候は比較的温暖で雨が多く、土壌は肥沃で米、茶、みかん等を中心とした農作物の栽培が盛んであり、農業従事者が全人口の大部分を占める農業を中心とした都市ですが、最近では軽工業を中心とした工業部門の生産もめざましい発展をとげています。
楽山市一帯の地形は起伏に富み、良好な自然環境と景観にも恵まれ、市南部の凌雲山には世界で最も高い石仏座像といわれる楽山大仏があります。同市から36キロメートルのところには中国仏教の4大名山のひとつで、山中に数十の寺院を有する峨眉山があります。1996年12月に楽山大仏と峨眉山がユネスコの世界遺産に登録されました。
また、同市一帯は動植物の宝庫であるところから自然の博物館となっており、年間を通して内外からの観光客が絶えません。
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Information
面積
約12,000平方キロメートル
人口
約350万人
交通
国際空港のある成都から楽山市まで、バスで約2時間。
時差
日本との時差はマイナス1時間。日本の午前10時は楽山市では午前9時。
楽山市の写真
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締結までの経緯
市川市は、日本と中国との架け橋として活躍した郭沫若(かくまつじゃく)氏が1928年(昭和3年)から1937年(昭和12年)までの10年間家族とともに過ごした地であるため、従来より市民の中には日中友好運動に熱意をもって取り組んでいる人々が数多くいらっしゃいました。とりわけ1978年(昭和53年)8月に日中平和友好条約が締結されてからは、本市と中国との交流が人的往来を中心として活発化してきました。
こうした中で、中国の都市と友好都市を結びたいという気運が市民の間に高まり、1979年(昭和54年)6月、中国友好人士代表団の一員として来日した際に本市を訪れた郭沫若氏の長男和夫氏に対し、市川市が中国の一都市と友好都市締結の希望がある旨を伝えました。その後帰国した和夫氏から、私案であるが郭沫若氏の誕生地である四川省楽山市が最もふさわしいのではないか、との書簡がとどきました。
1980年(昭和55年)4月、訪中した日中友好市川市議会議員連盟訪中団は、市川市からの訪中団として初めて楽山市を訪問し、市川市長の親書を楽山市長に手渡すとともに、締結の意向を伝えました。そして同年8月、楽山市はじめ中国の関係機関に、友好都市締結に関する市川市としての正式な申し入れ書を送付しました。
1981年(昭和56年)4月に訪中した中日友好市川市民訪中団が楽山市を訪問した際、楽山市代表者から市川市との友好都市締結については既に中央政府の承認を得ているのですぐにでも調印したい、との意向が示されるとともに、議定書の草案が提案されました。
このような経緯を経て、1981年(昭和56年)6月22日、市川市議会は友好都市締結を全会一致で議決、同年10月19日楽山市長を団長とする楽山市友好代表団一行5名を市川市に迎え、同月21日には両市市長による議定書の調印式が挙行され、ここに正式に市川市と楽山市は友好都市締結をしました。
公式代表団と市民親善訪問団の交流
友好都市締結35周年にあたる2016年(平成28年)には、5月22日(日曜)から5月25日(水曜)まで寥磊(りょうらい)副市長を団長とする楽山市公式代表団6名が市川市を訪問しました。
また、同年7月11日(月曜)から15日(金曜)にかけて市川市公式代表団及び市民親善訪問団が楽山市を訪問しました。
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青少年交流
直近の相互派遣では、2017年(平成29年)7月31日(月曜)から8月9日(水曜)にかけて楽山市青少年代表団が市川市を訪れ、2018年(平成30年)8月3日(金曜)から8月12日(日曜)にかけて、市川市青少年代表団が楽山市を訪問しています。
また、2024年(令和6年)には、8月19日(月曜)から25日(日曜)にかけて、7年ぶりに楽山市青少年代表団が市川市を訪問しました。
その他の交流
楽山市からレッサーパンダがやってきた!
友好都市締結5年を迎えた1986年、市川市動物飼育技術研修団3名が訪中し、四川省成都動物園においてレッサーパンダの飼育技術を研修しました。そして、帰国の際には、楽山市よりレッサーパンダ1対(オス「真真(シンシン)」)、メス「誠誠(セイセイ)」を贈られました。このことが、市川市動植物園開園のきっかけのひとつとなりました。2013年に生まれたレッサーパンダのこどもたちは、真真、誠誠から数えて5代目になります。
現在の様子(動植物園ホームページ)
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中国友誼学校の建設
2001年には、両市の友好都市締結20周年記念事業の一環として、両市の友好の証となるよう、郭沫若氏の生誕地である楽山市沙湾区牛石鎮に両市民の協力により「中日友誼学校」が建設され、また、両市を紹介する書籍の相互交換などが実施されました。
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楽山市職員の受入
2002年には、市川市が持っているノウハウや技術を習得してもらう「自治体職員協力交流事業」により、楽山市の職員1名を受入れ、IT(情報技術)研修および行政一般の研修を実施しました。
市川市郭沫若記念館
2004年には、郭沫若氏の旧宅を真間5丁目公園に移築・復元し、「市川市郭沫若記念館」として整備しました。
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楽山市紹介パンフレット
市川市の友好都市である楽山市を紹介したパンフレットです。是非ご覧ください!
※パンフレットはA4が4枚のPDFファイルになります。
※ファイルサイズは2.93MBあります。ご注意ください。
いちかわ国際交流スポット
市川市が行なっている国際交流に関する取り組みについて、市民の皆様により詳しく知っていただくために、「いちかわ国際交流スポット」を作成いたしました。是非ご覧ください!
過去の交流履歴
楽山市との過去の交流履歴は、次のとおりです。
令和6年度
令和4年度
令和3年度
令和2年度
- 楽山市洪水被害に対する義援金の送金
- 楽山市から医療品寄贈
令和元年度
- 楽山市政府代表団来訪
平成30年度
- 楽山市政府代表団来訪
- 市川市青少年代表団の楽山市訪問
平成29年度
- 楽山市青少年代表団来訪
平成28年度
- 楽山市公式代表団来訪
- 市川市公式親善代表団楽山市訪問
平成27年度
- 楽山市訪問団来訪
平成26年度
- 楽山市青少年代表団来訪
平成25年度
- 四川大地震への義援金送付
平成24年度
- 楽山市青少年代表団来訪
平成23年度
- 友好都市締結30周年記念 楽山市友好代表団の市川市来訪
- 友好都市締結30周年記念 市川公式親善代表団の楽山市訪問
- 東日本大震災被災に対するお見舞いのメッセージ
平成22年度
- 市川市青少年代表団の楽山市訪問
平成21年度
- 市川市公式親善代表団の楽山市訪問
- 楽山市歌舞劇団市川公演実施