市川の音楽

市川市に関連する音楽についてまとめています。

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2020年3月31日「市川市歌」の作曲者は朝ドラのモデル?

2020年前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の主人公のモデルとなった古関裕而(こせきゆうじ)が作曲しました。
  市川市中央図書館では、市川市に関連する資料を「地域資料」として位置づけ、収集・保存をしています。

1.市川の歌

曲名 概要/経緯/歌い出し歌詞/掲載資料
市川市歌 市制15周年を記念して1949(昭和24)年に制定されました。歌詞は、全国の応募作品の中から田澤武男の作品が入選し、2020年前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の主人公のモデルとなった古関裕而(こせきゆうじ)が作曲しました。後に、市川交響楽団の村上正治が合唱用に編曲をしています。

歌い出し歌詞
真間山(ままやま)に 朝日かがよい 松風に ささやく平和

 【歌詞・楽譜】
『市川市制施行五十五周年記念式典』(市川市 1989)巻頭3ページ
『市川市制施行六十五周年記念式典』(市川市 1999)巻頭3ページ
『市川市制施行七十周年記念式典』(市川市 2004)巻頭3ページ
 【歌詞】
『市川市勢要覧 昭和24年版』(市川市役所 1949)口絵ページ
『市川市勢要覧附商工名鑑』(市川市役所,市川商工会議所 1952)口絵ページ
『いちかわ 昭和29年度版』(市川市 1954)表紙
 【テープ】
『カセット 市川市歌』(市消防楽団/吹奏 南行徳中合唱部/斉唱・合唱市川市 1994)
 【記事】
『東京新聞』1995年1月12日(18面)
 

2.市川の民謡

(1)音頭・小唄

曲名 概要/経緯/歌い出し歌詞/掲載資料
市川音頭 萩原菊太郎/作詞 藤本お喜多/作曲 藤間幸寿/振付

「昭和二十三年の夏でした。(中略)そこで思いついたのが、『市川音頭発表会』である。
作曲は藤もとお喜多の姐さんが三味線から割出したもの。振付けは藤間幸寿(柳橋幸子さん)師が真間に住んでいたので心良く引き受けてくれた。
今まで市川には音頭とか小唄の土地の唄がなかったので発表会は大変な人出であった。」「市川音頭誕生記」(萩原菊太郎/著)

歌い出し歌詞
ハアー名勝三本松キタサ里見のお城 女松男松のみどりの中に

 【歌詞】
『市川市勢要覧附商工名鑑』(1952)p.133 作詞は市川二葉芸能部となっている。
 【誕生記・歌詞】
『ほゝえみ』第2号(中村印刷 1955)1面「市川音頭誕生記」萩原菊太郎
 【歌詞・解説】
『市川の思い出:市川市市制二十五周年記念』(市川毎日新聞社 1959)p.83-86
 
市川音頭 平山蘆江/作詞 杵屋東三郎/曲

歌い出し歌詞
桃にさくらにもみぢに月の、眺め市川 イシヤイヽコダ

【歌詞】
 『市川市要覧』(1935)p.46-47
 
新・市川音頭:市民の歌だよ踊ろじゃないか 京葉市民新聞社選定の公募で、作詞は入選一席の小野文雄(補作:室町京之介、小島貞ニ)、作曲は入選一席の中川弘子、中川富佐子(補作:村上正治、白石十四男、日本橋きみ栄)、編曲は白石十四男で、歌を二葉百合子、若原一郎が歌っています。
振り付けはキングレコード専属の三喜八千代。この振り付けが載った歌詞カード付きの当時の販売レコードは中央図書館で所蔵しています。

 歌い出し歌詞
ハアー ボクのなア ボクの市川わたしの街よ
 
 【レコード】
『新・市川音頭[レコード]市民の歌だよ踊ろじゃないか』(市川市)付:歌詞・踊り方
 【カセット】
『[カセット]新・市川音頭』(レコードよりテープに複製したもの 付:歌詞・踊り方)
 【記事】
『市川よみうり』(市川よみうり新聞社)2011年7月23日(8面)
 
八幡音頭 昭和31年ICA(市川市文化祭参加民謡民舞大会を開催している団体)初代会長山本弥三吉がみんなに親しまれる音頭調の唄を作ろうとビクターに依頼し、完成しました。吉川静夫/作詞、大村能章/作編曲で昭和期の芸者歌手として有名だった市丸(1906-1997)、曽根史郎が歌っています。

 歌い出し歌詞
ハアー 昔想えば 下総一の 花の都の 守り神

 【歌詞】
『市川市文化祭参加 民謡民舞大会』(2000)裏表紙
『市川の思い出:市川市市制二十五周年記念』(1959)p.87-88
 【歌詞と記事】
『市川市民新聞』(市川市民新聞社)1957年3月15日(4面)
 【CD・DVD】
『八幡音頭・市川小唄』(市川市観光協会 2018)(付:歌詞)
 
行徳音頭 『日本民謡大観 関東編』には、行徳音頭に続き下総国印旛郡遠山村の民謡「いつちや節」の譜面が掲載されています。解説によると、行徳音頭といつちや節は、曲名は変わっていますが同じものとのことです。

「共に踊が附いていて、宴席などで陽気に踊られる。南行徳の方の踊りは『鹽濱(しおはま)踊』と呼ばれ、徳川時代鹽田(えんでん)に働く鹽田掻きから傳へたと云つているが、矢張りこれと同系のものが常陸の鹿島郡方面にあつて『鹿島甚句』と呼ばれて同じく宴席などで踊られてゐるから流行唄の一種なのであらう」『日本民謡全集 5巻 関東』解説より引用

歌い出し歌詞
ハア主は沖へ出て マタ私は田圃(たんぼ)ナエ

 【歌詞・三味線文化譜】
『藤本琇丈民謡選集 三味線文化譜(節付譜入)』(邦楽社 1970)p.19-21
 【歌詞・尺八楽譜】
『米谷威和男民謡選集 尺八楽譜』(邦楽社 1992)p.24-25
 【カセット】
『[カセット]民謡尺八講座 教材 第8集 米谷威和男/解説・指導』(米谷尺八学院
『[カセット]日本民謡全集 5巻 関東』(日本郷土民謡芸術保存会/唄・お囃 TOYO SOUND LTD.)
 【CD】
『全国民謡3 草津湯もみ唄~五木の子守唄』(株式会社ピジョン)
『関東 ふるさとお国自慢民謡7』(大創産業)
 【レコード】
『新相馬節・行徳音頭[レコード]』(キングレコード 1966)(付:歌詞・踊り方)
 【Web】
「国立国会図書館 歴史的音源」には、1942(昭和17)年7月7日採集の「行徳音頭」が収録されており、中央図書館のWeb-OPACで視聴可能です。唄は宇田川徳次郎と青山與五郎の掛合いです。
「国立国会図書館デジタルコレクション」https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1885025(2020.3確認)
『日本民謡大観 関東編』(日本放送出版協会 1944)p.230-231で楽譜と解説が閲覧できます。
 
新・中山音頭 市川・中山町会の盆踊りで親しまれた「新・中山音頭」50年ぶり復活

「新中山音頭は戦後、町会の盆踊りで踊られたが、いつの間にか姿を消した。昔を懐かしむ町会のメンバーが、歌に合わせて踊ろうとレコードを探しているうち、同市中山出身で、東京都江戸川区に住む鈴木幸次郎さん(76)が作曲者なのを突き止めた。
早速、鈴木さんに楽譜を書いてもらい、それを町会副会長で元高校音楽教師の富沢栄さん(80)がピアノ演奏でよみがえらせた。
これに基づき、尺八が趣味という町会理事の田中勢朗さん(62)が、民謡仲間に協力を求めて三味線、尺八などで演奏。おはやしを入れて仕上げ、テープに録音した。」『読売新聞』2002年8月1日

一部歌詞
修業きびしき 百日荒行

 【新聞記事】
『読売新聞』2002年8月1日(京葉30面)「市川・中山町会の盆踊りで親しまれた『新中山音頭』50年ぶり復活」
 【カセット】『[カセット]新中山音頭』(市川市)
 
真間音頭 市川真間三業組合演芸部/作詞・作曲花柳輔一郎/振付

歌い出し歌詞
市川よいゝ 都の東 ヨホヽイ 里見城跡 里見城跡 古戦場

 【歌詞】
『市川市勢総欖』(市川市勢調査会 1934)p.408
 
梢音頭 市川市在住の三味線音符研究会・梢会(こずえかい)を主催する三田梢扇(みたしょうせん)(本名 三田恵美子)が作曲。臼倉寿夫/作詞、山路進一/編曲。「市川節」と併せて「千葉県民謡」としてレコードがコロムビアから発売されました。「梢音頭」は西川流の踊りの大家 西川鯉七朗が振付し、老若男女が踊りやすい楽しい踊りとしてできあがりました。

 【新聞記事】
『市川新聞』(市川新聞社)1973年8月6日(4面)、8月26日(3面)
 
日出音頭 榎本泰子/作詞 二俣松四郎/作曲 日出学園の創立25周年記念祝典(1959年11月)で披露されました。

歌い出し歌詞
日の出の園(その)にゃ なにがある

 【歌詞】
『日出学園五十年誌』(日出学園 1984)p.186-187
 
塩浜音頭 『市川の伝承民話』に歌詞の一部のみが採録されています。

一部歌詞
塩場(しよば)のまっ黒野郎 どこ見て惚(ほ)れた

 【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.210
 
えいやさコルトン
(コルトン音頭)
喜多条忠/作詞 美樹克彦/作曲 伊藤精一/編曲

毎年8月に開催されているニッケコルトンプラザ主催の盆踊り大会「コルトン盆踊り」で使用されているオリジナル曲です。演歌歌手の松村和子がボーカルを務めています。
 
日毛音頭  松山寿/作詞 影山清/作曲

歌い出し歌詞
ハー 水は江戸川 流れも清く ソレ そぞろ歩きは 国府台

 【歌詞】
『あのころ あれから』小川愛子/編集(龍書房 2000)p.129
 
市川小唄 吉川静夫/作詞、大村能章/作編曲で昭和期の芸者歌手として有名だった市丸(1906-1997)が歌っています。

「わたくしは、私どもの郷土に「郷土の唄」のないことを常に淋しく想っておりました。唄は、我々の繁多な日常に、嬉びと、潤いと、明日への希望を与えてくれるからです。唄の一節一節ごとに、郷土の風物を謳い、郷土への愛情と認識を深め、更に郷土発展への推進力にまで昇華するような、そんな唄が出来たらと秘かに念願致しておりましたが、はからずも今回皆様のご理解とご協力によりまして、宿願をはたすことが出来ました。」山本弥三吉(レコードの歌詞カードより一部引用)

歌い出し歌詞
逢いにはるばる 江戸川越えて 君もまた来る 花の町

 【楽譜】
『市川小唄[楽譜]』(日本ビクター株式会社 出版年不明)
 【歌詞】
『市川市文化祭参加 民謡民舞大会 八幡音頭』(2000)裏表紙
 【歌詞と記事】
『市川市民新聞』1957年3月15日(4面)
 【カセット】
『[カセット]八幡音頭 市川小唄』
 【CD・DVD】
『八幡音頭・市川小唄』(市川市観光協会 2018)(付:歌詞)
 
市川節 市川市在住の三田梢扇(みたしょうせん)(本名 三田恵美子)が、唄いやすく人々の心に残る市川の民謡を、と自ら作詞・作曲し、山路進一が編曲しました。民謡「梢音頭」と併せて「千葉県の民謡」としてレコードがコロムビアから発売されました。この「市川節」は西川流の踊りの大家 西川鯉七朗が振付し、老若男女が踊りやすい楽しい踊りとしてできあがりました。

歌い出し歌詞
市川よいとこ サテその始まりは 清き流れの江戸川を 見て暮らす

 【歌詞と記事】
『市川新聞』1973年8月6日(4面)、8月26日(3面)
 

(2)わらべ歌(童唄)

数え唄

曲名 概要/経緯/歌い出し歌詞/掲載資料
一つとや 歌い出し歌詞
一つとや 一夜あければ にぎやかだ にぎやかだ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.190-192
 
一番はじめは 3種採録

歌い出し歌詞
(1)~(3) 一番はじめは 一ノ宮 二は 日光の東照宮

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.192-193
 
いちじくにんじん 歌い出し歌詞
いちじく にんじん さんしょで しいたけ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.193-194
 
ひとりきな ふたりきな 歌い出し歌詞
ひとりきな ふたりきな みてきな よってきな

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.194
 

お手玉唄

曲名 概要/経緯/歌い出し歌詞/掲載資料
そこ どんぶりやの 2種採録

歌い出し歌詞
(1)そこ どんぶりやの店やの亭主は へびに 命をねらわれて
(2)そこ どんぶりやの店やの亭主 せいじに いのちをねらわれて

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.194-195
 
さいりようざんは 2種採録

歌い出し歌詞
(1)~(2) さいりょうざんは 霧ふかし

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.194-195
 
一つ ひよどり 歌い出し歌詞
一つ ひよどり 二つ ふくどり

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.195-196
 

まりつき唄

曲名 概要/経緯/歌い出し歌詞/掲載資料
陽軒町(ようけんまち)の 市川市田尻。青木更吉/採集 尾原昭夫/採譜

歌い出し歌詞
よいよいよう陽軒町(ようけんまち)の 親は八郎兵衛(はちろべ)

 【歌詞・楽譜】
『日本わらべ歌全集 6 下 千葉のわらべ歌』(尾原昭夫/著 柳原書店 1984)p.74-75
 
向こう横町の 歌い出し歌詞
向こう横町のお稲荷さんへ 一銭あげて

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.196 
 
お茶屋のおせんは 2種採録

歌い出し歌詞
(1)お茶屋のおせんは 赤いたすきに 赤い前掛け
(2)ここは村の 中村の 中村 習志野 いと娘

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.196-197
 
おはぎの嫁入り 歌い出し歌詞
おはぎがお嫁に いくときは あんこときな粉(こ)で 化粧して

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.197
 
山王のさる王さまは 歌い出し歌詞
山王のさる王さまは 赤いおべべが だいの好き

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.197-198
 

子守唄

曲名 概要/経緯/歌い出し歌詞/掲載資料
ねんねんころりや 歌い出し歌詞
ねんねんころりや おころりや ねんねんしろてば しないのかよ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.198-199
 
坊やは良い子だ 歌い出し歌詞
坊やは良い子だ ねんねしな 坊やのお守は どこ行った

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.199
 
ねんねんよー 歌い出し歌詞
ねんねんよー おころりよー 坊やのお守は どこ行った

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話>  
ねんねもりこは 歌い出し歌詞
ねんねもりこは 楽なようで つらいよ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.199
 
お月夜様とお日様 歌い出し歌詞
お月よ様とお日様と 日本銀行へ金借りに

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.200
 
ねんねこやまの 歌い出し歌詞
ねんねこやまの 白ブチは どうしてお耳が なあがいの

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.200
 

その他の童唄

曲名 概要/経緯/歌い出し歌詞/掲載資料
お正月の唄 歌い出し歌詞
お正月ってえのはいいもんだ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.200-201 
 
しりとり唄 歌い出し歌詞
すずめ めじろ ロシヤ 野蛮国(やばんこく)

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.201
 
どじょうの祝言 歌い出し歌詞
俺が前の田んぼで どじょうの祝言で

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.201
 
ちん わん ねこにゃあちゅう 歌い出し歌詞
ちん わん ねこにゃあちゅう 金魚に はなしが 牛もうもう

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.201
 
いっちく たっちく 歌い出し歌詞
いっちく たっちく たしゃ むしゃ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.201-202
 

(3)その他の民謡

曲名 概要/経緯/歌い出し歌詞/掲載資料
いつちや節 ⇒行徳音頭
いっちゃさ踊り 2種採録

歌い出し歌詞
(1)ああ 前の流れはマタあの江戸川でナーエ
(2)わたしゃ行徳 マタ 塩浜そだちナーエ

 【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.209-210
 
坊様踊り 5種採録

歌い出し歌詞
(1)坊様よーホホイ 山の道は 衣がすれたよー
(2)坊さまよおホホイ 山の道ゃよ 衣がすれるよお
(3)ぼんさまよーほい 山の道は 衣(ころも)がすれるよ
 ※原文は長音符号ではなく波形
(4)坊様よーホホイ 山の道やよ 衣がすれるよ
(5)坊様よーホイ 山の道ゃ 衣がすれるよ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.202-204
 
麦搗(つ)き踊り 9種採録 (5)~(9)は「搗けた節」とも言われる。

歌い出し歌詞
(1)搗ーけえたあよー この麦は 麦は搗けてもだあよー ふんどしや(ホー)切れぬー
(2)搗けたよ この麦は 麦はこなれて 舞い上がる
(3)つけたかよ この麦は だんなのめがねじゃ まだつきぬ
(4)搗けたよ この麦は 麦は搗けてもだあよ ふんどしゃ ぬげぬ
(5)搗けたよ この麦は 麦はこなれて 舞い上がる
(6)搗けたか 見てくれ この麦は だんなの欲目じゃ まだ 搗けぬ
(7)あねよ 起きろよ 夜が明けた
(8)おらが あねさん 白足袋 せきだて
(9)今年 照り年だよ 田んぼの稲が しおれた 枯れちゃった

 【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.204-207
 
搗けた節 ⇒麦搗き踊り(5)~(9)
田植え踊り 3種採録

歌い出し歌詞
(1)お前見たさあに 田の畔(くろ)通うよホイ 
(2)お前見たさに 田の畔(くろ)通うよーホイ
(3)お前見たさに 田の畔(くろ)駆けたよーチョイ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.207-208
 
相馬踊り 歌い出し歌詞
相馬中村の鎮回廊が焼けたなーえー

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.208
 
須和田の数え唄 節は大漁節と同じ。

歌い出し歌詞
ひとつとせ 一番よいとこ須和田村

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.208-209
 
いきな殿台 歌い出し歌詞
いきな殿台 いなせな御門(みかど)
 
【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.209
 
おーせん ソレソレ 歌い出し歌詞
おーせん ソレソレ ナァヨォ ソレソレ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.210
 
俗謡 隣の馬鹿息子 創作民謡。ドンバン節のメロディーで。

歌い出し歌詞
ウチの隣の馬鹿息子 とんがらし売りに会ったれば

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.211-212
 
俗謡 親父の金玉 昔は盆踊りに唄った。

歌い出し歌詞
おーらが親父の金玉 ストトコトンビにさらわれて

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.212
 
はつせ 一月二十四日おびしゃ 歌い出し歌詞
おぶすなの 大門さきて 梅と桜を 植えまぜて

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.212
 
はつせ 二月八日おびしゃ 歌い出し歌詞
お薬師の 前なるさかきに 白き小鳥が 二羽止まり

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.212-213
 
はつせ 嫁が実家で生んだ赤ん坊を見送るときに嫁の親が歌った。

歌い出し歌詞
道芝に揺られ絡まれ孫を送りて参りたよ

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.213
 
題目おどり 歌い出し歌詞
一つには・・・ヨーホーエー・・・ ひげ題目のありがたや

【歌詞】
『市川の伝承民話』市川民話の会/編集(市川市教育委員会 1992)p.213-215
 

3.その他

曲名 概要/経緯/歌い出し歌詞/掲載資料
市川讃歌 「市川市歌」に描かれた風景と実情が時代とともに変化してきたことから、21世紀に向けて市民に親しまれる新しい歌を、と1999(平成11)年に市川讃歌制作市民委員会の要請により作曲されたものです。作詞は市川在住の詩人宗(そう)左近(さこん)。作曲は三善晃。
1999(平成11)年11月3日の市川市制65周年記念音楽祭で初披露されました。詩の内容について、作詞した宗左近は「人・宇宙・透明感などを歌ったもの」と詩文の言葉の持つ意味を説明しています。
 
歌い出し歌詞
夕焼け おお 生命(いのち)が炎(も)える 市川 夢の常夜燈

 【歌詞・楽譜】
『透明の蕊(しん)の蕊(しん)』(市川讃歌制作市民委員会 1999)混声合唱譜・旋律譜の記載あり。
 【テープ】
『カセット 市川讃歌「透明の蕊の蕊」』(近藤明子/指揮 出野裕子/ピアノ 市川市合唱連盟合唱団/合唱 1999)
 【記事】
『市川よみうり』1999年8月28日(3面)、9月25日(6面)、11月13日(1面)
 
松の緑替歌 市川市制20年に因んだ新作長唄。杵の屋長小/作詞

歌い出し歌詞
こと初め かみひと はち万 春毎に(合)なをも 栄うる 松の緑の

 【歌詞・記事】
『ほゝえみ』第2号(1面)
 
郷土行徳の歌 行徳尋常小学校教諭だった渡辺浩が作詩作曲し、昭和のはじめごろに高等科の生徒に歌われていました。

歌い出し歌詞
鶏が鳴く鳴く 東路(あずまじ)の 下総東葛飾の その名も清き 行徳は これぞ我等の故郷なり

 【歌詞・楽譜】
『私たちの行徳今昔史・パート1』本行徳フォーラム/編(本行徳公民館 1999)p.5-6
 
行徳慕情 国松ひろし/作詩 山本としのぶ/作曲 山口正美/編曲 松丸たかし/唄

歌い出し歌詞
海の匂いが 風に乗り 江戸川渡れば 沁みてくる

 【CD】
『行徳慕情/江差 追分 北港』(日本クラウン 2008)
 
市川市消防歌 斉藤勝利/作詞・作曲

歌い出し歌詞
幾年清か(いくとせさやか) 黒松薫り 江戸川流れに 歴史をうつす

 【歌詞・楽譜】
『消防年報 2010年版』(市川市消防局 2011)巻頭3ページ
 
みんなで歌おう  「市制施行50周年市川女性の集い」で歌われました。(「みかんの花咲く丘」の曲で歌います)

歌い出し歌詞
松のみどりに映えている みんなの笑顔また笑顔

 【歌詞】
『市川女性の集い記念誌 市制施行50周年』(1984)裏表紙
 
簪の花(春の弥生の譜) 祝千葉県東葛飾郡教育会歌。鳥居忱/作
 
歌い出し歌詞
真間の入江の。蕪子花(かきつばた)花のゆかりに。咲く頃は。

 【歌詞】
『[複製]私立東葛飾郡教育会第壹回記事』(私立東葛飾郡教育会 1903)p.7-8
 
千葉県一週唱歌
 
村山自疆/作歌の尋常高等小学校用地理教育の千葉県一週唱歌。

歌い出し歌詞(市川部分)
市川駅のかなたには 音に聞ゆる鴻の台

 【歌詞・楽譜】
『地理教育千葉県一週唱歌』村山自彊/作歌(崙書房 1974)p.3-4
 【歌詞・市川の部分のみ】
『市川風土記』(市川ジャーナル社 1973)p.118
 
日本毛織中山工場歌 土岐善麿/作詞 平井康三郎/作曲

歌い出し歌詞
松風はるかに 海の香あふれて 平和の彩雲 かがやくところ

 【歌詞】
『あのころ あれから』小川愛子/編集(龍書房 2000)p.128
 

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