8 カニやエビ(甲殻類)

8 カニやエビ(甲殻類)

江戸川放水路(えどがわほうすいろ)には、カニのなかまが、たくさん、すんでいます。みつけやすいのは、ヤマトオサガニ、アシハラガニ、クロベンケイガニ、コメツキガニ、チゴガニです。ひがたのうえに、います。ひがたにある、いしの、したには、ケフサイソガニのなかまが、かくれています。ひがたのちかくの、みずのなかには、マメコブシガニが、います。
みずのなかには、エビのなかまが、います。ユビナガスジエビ、シラタエビ、テッポウエビのなかま、エビジャコ、ハサミシャコエビ、アナジャコです。ヤドカリのなかまも、います。ヤドカリは、ユビナガホンヤドカリという、しゅるいです。
そのほか、ちいさな、ヨコエビのなかま、ワレカラのなかま、フジツボのなかまも、すんでいます。これも、エビやカニのなかまです。

えどがわほうすいろの、カニ、エビ、そのなかま

カニのなかま(ぜんぶじゃないです)
コメツキガニ、チゴガニ、オサガニ、ヤマトオサガニ、ケフサイソガニのなかま、クロベンケイガニ、カクベンケイガニ、アシハラガニ、マメコブシガニ、ガザミ、イシガニ
エビのなかま(ぜんぶじゃないです)
ユビナガスジエビ、シラタエビ、テッポウエビ、エビジャコ、ハサミシャコエビ、アナジャコ
ヤドカリのなかま
ユビナガホンヤドカリ
フジツボのなかま
シロスジフジツボ、タテジマフジツボ、アメリカフジツボ、ドロフジツボ
そのほかのなかま
ヨコエビのなかま、ワレカラのなかま

潮が引いた干潟は、さながらカニの国です。干潟一面にまき散らしたようにヤマトオサガニがいて、そのまわりにはチゴガニ、砂っぽいところにはコメツキガニがいます。ヨシ原にはアシハラガニやクロベンケイガニがいて、アシハラガニは干潟にもよく出てきます。
これらのカニのうち、特にヤマトオサガニはトビハゼと同じように、干潟の環境に適応しています。生活の拠点が潮の引いた干潟にあり、体を空気にさらして活動します。トビハゼは皮膚呼吸の能力を高くしましたが、ヤマトオサガニは体に水を保持して、空気中でエラ呼吸を可能にしました。干潟にいるヤマトオサガニを観察すると、体の表面を水が流れている様子がよくわかります。
干潟には、カニの巣穴が無数にあります。干潟という泥の塊が、カニの巣穴によって多孔質になっているイメージです。このトンネルに、満潮のときには新鮮な海水が流れ込み、干潮の時は浅い巣穴は空気にさらされます。このことによって、干潟の泥はいい状態に保たれます。また、ヤマトオサガニの巣穴は小さな水たまりになるので、ヤマトオサガニ自身にとっての、身近な液体の水ということになります。

ヤマトオサガニの写真
ヤマトオサガニ
チゴガニの写真
チゴガニ
コメツキガニの写真
コメツキガニ
アシハラガニの写真
アシハラガニ
ケフサイソガニ類の写真
ケフサイソガニのなかま
アナジャコの巣穴の写真
アナジャコのすあな
ユビナガホンヤドカリの写真
ユビナガホンヤドカリ
ユビナガスジエビの写真
ユビナガスジエビ
ワレカラ類の写真
ワレカラのなかま

動画 江戸川放水路のカニ

このページに掲載されている情報の問い合わせ

市川市教育委員会 生涯学習部 自然博物館

〒272-0801
千葉県市川市大町284 動植物園内

電話
047-339-0477