14 ぜつめつきぐしゅ(絶滅危惧種)

14 ぜつめつきぐしゅ(絶滅危惧種)

「ぜつめつきぐしゅ」は、かずがすくなくなって、「ぜつめつ」しそうな、いきもののことです。江戸川放水路(えどがわほうすいろ)にも、ぜつめつきぐしゅが、くらしています。
マサゴハゼという、さかなは、ひがたの、ちいさな、みずたまりで、くらしています。とても、ちいさな、ハゼの、なかまです。江戸川放水路(えどがわほうすいろ)の、どこで、たまごをうんで、どこで、おおきくなっているのか、くわしいことは、わかりません。でも、ひがたが、なくなると、いなくなってしまいます。
トビハゼは、江戸川放水路(えどがわほうすいろ)に、たくさん、すんでいます。でも、とうきょうわんには、トビハゼがいない、ひがたも、あります。トビハゼが、すこししか、いない、ひがたも、あります。江戸川放水路(えどがわほうすいろ)の、ひがたが、なくなってしまうと、とうきょうわんの、トビハゼは、すくなくなって、しまいます。
キイロホソゴミムシという、こんちゅうは、ひがたのそばの、ヨシはらに、すんでいます。ヨシはらの、ようすが、かわってしまうと、いなくなってしまいます。
カワグチツボや、エドガワミズゴマツボという、ちいさな、まきがいは、ひがたの、みずのなかで、くらしています。江戸川放水路(えどがわほうすいろ)では、すくなくなりました。

えどがわほうすいろの、ぜつめつきぐしゅ

どうぶつ
マサゴハゼ、トビハゼ、カワグチツボ、エドガワミズゴマツボ(ウミゴマツボ)、ウネナシトマヤガイ、オオノガイ、ガタツキ(コハギガイ)、コアジサシ、キイロホソゴミムシ、ギョウトクコミズギワゴミムシ、ハマベゴミムシ
しょくぶつ
ウラギク

絶滅危惧状態にあるのは、本当は干潟そのものです。東京湾では、特に泥干潟です。場所が滅べば、その環境を使う生物も打撃を受けます。個々の種類を絶滅危惧種としてリストアップすることも重要ですが、そのことと合わせて江戸川放水路という場所についても関心を払わなければ、それらを守ることはできません。
環境省のリストから拾うと、マサゴハゼやトビハゼなどの魚類、ウネナシトマヤガイやオオノガイなどの貝類のほか、キイロホソゴミムシやギョウトクコミズギワゴミムシなどの海岸性ゴミムシも江戸川放水路に生息する絶滅危惧種として浮かび上がりました。干潟に接するヨシ原に依存する生き物です。さらに行徳可動堰の上流側に生息するヒヌマイトトンボも、本来は大潮の満潮時に海水の影響が及ぶようなヨシ原に生息します。現在は行徳可動堰によって環境的に切り離されていますが、広く見れば江戸川放水路の絶滅危惧種に含めてもいいかもしれません。

ガタツキ(コハギガイ)の写真
ガタツキ(コハギガイ)は、大きさ1ミリメートルほどの小さな二枚貝

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