12 トンボ(昆虫 蜻蛉類)

12 トンボ(昆虫 蜻蛉類)

長田谷津(ながたやつ)には、いろいろなトンボがすんでいます。たくさんいるのは、オニヤンマです。なつに、たくさんみられます。そのほか、はるは、シオヤトンボ、クロスジギンヤンマがいます。なつにちかくなると、シオカラトンボ、ショウジョウトンボがいます。なつは、オニヤンマのほかに、ハグロトンボ、オオシオカラトンボがいます。あきになると、アキアカネがいます。ふゆは、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボが、ふゆごしします。

ながたやつの、トンボ(ぜんぶじゃないです)

オニヤンマ、クロスジギンヤンマ、ヤマサナエ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、ショウジョウトンボ、アキアカネ、ハグロトンボ、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボ、アジアイトトンボ

トンボ類は、大きな4枚の翅を使って自在に飛ぶことができます。ただ、翅を背中に重ねたり、前翅の下に後翅を収納することはできません。トンボは、幼虫、成虫を通じて肉食なので、食物連鎖の上位に位置します。また、幼虫は水中、成虫は林や草はらと、水陸の環境を利用します。トンボの生息状況は、谷津の現状をわりと直接的に反映します。
長田谷津にオニヤンマが多いのは、湧水と、その流れが十分あることを示しています。また、相当数のオニヤンマを養える餌生物がいるということなので、水陸の生態系も豊かだと考えることができます。逆に、イトトンボ類やヤンマ類が少ないことは、水草群落が少ないことを意味します。実際、人工的に作った池(湿地から環境的に分離された場所)に水草群落を再現すると、ヤンマ類の発生が見られました。
湧水が集まる中央水路には、ハグロトンボとヤマサナエが生息しています。他の多くの谷津、谷津田では中央水路に生活排水が流入しますが、長田谷津では周辺からの汚水を埋設管で受けて分流しています。中央水路に汚水が流れ込むことはなく、湧水と一部の井戸だけが水源になっているので、これらのトンボは中央水路を利用できるのです。

オニヤンマの写真
オニヤンマ(うか)
オオシオカラトンボの写真
オオシオカラトンボ(オスとメス)
ハグロトンボの写真
ハグロトンボ

動画 長田谷津のトンボ類

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